2017.10.26

「高齢者の死亡・重傷事故を防ぐために
~ストーブ、介護ベッド及び関連製品、脚立などの事故に注意~ 」

過去5年間の製品事故情報の中から65歳以上の高齢者が被害に遭った事故を製品評価技術基盤機構(NITE)が調査。2012~16年度に寄せられた、製品事故情報を分析したところ、65歳以上が被害に遭った事故は1,280件となっており、そのうち死亡事故126件、重傷事故176件に上っています。

高齢者の死亡及び重傷事故は事故の原因が製品の使い方によるものが約6割と多く、事故の防止には、高齢者本人だけでなく家族や周囲の人の注意や理解も重要です。

高齢者の事故を、65歳以上70歳未満、70歳以上80歳未満、80歳以上で整理すると、事故の発生状況に差があり、年代が上がるにつれて被害の程度が重篤化する傾向にあります。また、事故発生件数の多い製品にも差があります。

~高齢者の事故を防ぐためのポイント~

・70歳以上の高齢者の死亡事故が最も多い製品はストーブです。例として、ガソリンの誤給油や給油時にカートリッジタンクを十分に締めていなかった事故などが挙げられます。ストーブの誤った使い方、慣れや油断は禁物です。この機に安全装置の付いた製品への買い替えも検討しましょう。

・80 歳以上から介護ベッド周りの製品による死亡・重傷事故が増えます。最も多いのが、ベッド周りの隙間に頭や首など身体を挟まれる事故です。介護者は介護ベッド及び関連製品の隙間に細心の注意を払い、わずかな隙間でも保護カバーを掛けるなど対策を取ってください。

・屋外などで作業をする高齢者は脚立・はしご・踏み台からの転落による重傷事故に注意しましょう。65 歳以上では庭木の剪定中や清掃中の事故が多く報告されています。自分の体力や運動能力を過信せず、無理をしないよう心がけましょう。

                         NITEニュースより 引用