2017年2月15日

世相や働く人の本音をユーモアたっぷりに詠んだ、「サラリーマン川柳コンクール」の入選作が13日発表され、働き方や最近の流行語を取り入れたものなど、100の作品が選ばれました。今年で30回目となる「サラリーマン川柳コンクール」は、大手生命保険会社の第一生命が毎年開催しているもので、全国から寄せられた5万5000余りの句の中から入選した100の作品が発表されました。

今回は働き方に関する句が例年より多く寄せられたということです。「会議する 準備のために また会議」「ノー残業 居なくなるのは 上司だけ」「効率化 提案するため 日々残業」などが入選しました。

また、職場での世代間のギャップを表した、「新人は ペンを取らずに 写メを撮る」「新人の トリセツ欲しがる 管理職」なども選ばれています。

子育て世代の苦悩を詠んだ句としては、「落ちたのは 女子力、体力、保育園」「待機児童 二人目産むのも 待機しそう」などの句が選ばれました。

最近の流行語を取り入れた句としては、「ポケモンGO 大事な仕事は ポケモン後」「AIも 「愛」に見えるよ 婚活中」などがあり、中には「アモーレも 今や我が家の 新ゴジラ」「ティピィピー ピィピィエィピー アイドンノー」のように1つの句に2つの言葉を盛り込んだ力作もありました。

また、大ヒット映画「君の名は。」にちなんで、「君の名は ゆとり世代の 名が読めず」「久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は」「ありのまま スッピンみせたら 君の名は?」などの句も選ばれました。

サラリーマン川柳コンクールは、13日から一般の投票が行われ、5月下旬に100の作品の中からベスト10が決められます。コンクールを主催する第一生命の井石純一郎課長は「ことしは例年に比べて、女性や若者など幅広い世代から応募をいただきました。また、昔だったら『モーレツ社員』などの単語が入っていたが、昨今の働き方に関連して、『ノー残業』などの単語が、ことしは多かった。サラリーマン川柳は世相を映していると改めて思いました」と話していました。

ちなみに去年の一位は「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」、一昨年の一位は「皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞」です。過去の入選作を振り返って当時の世相を懐かしんだり、今年の入選作をみて一位を予想しあったりするのも面白いでしょう。

参考資料:NHK NEWS WEB 2月13日「サラリーマン川柳 入選作を発表」より転載・引用