2017年2月13日

就活、朝活、婚活、離活…と、○○活という造語が次々と登場しておりますが、『涙活』という言葉をご存知でしょうか?
『涙活』とは意識的に泣くことでストレス解消を図る活動のことです。
誰しも一度は涙を流したことがあると思いますが、泣いたあとスッキリしたという経験をした方は多いと思います。

涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わります。
ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる情動の涙。目を潤すための基礎分泌の涙や、タマネギを切った際に出る角膜保護の涙には、ストレス解消効果はありません。
涙を流した後には脳内ホルモンの一つで強い鎮静作用がある「エンドルフィン」が増加します。エンドルフィンは脳内で作られる自然なモルヒネ様物質で、痛みや悲しみを和らげてくれる効果があります。このエンドルフィンは適度な運動の後にも増加します。だから泣いた後や運動の後はスッキリとした気持ちになるのです。また、涙には「コルチゾール」というストレス物質が多分に含まれています。コルチゾールには免疫力の低下・血圧や心拍数の上昇・ホルモンバランスの崩壊に繋がったりと健康面でも様々なデメリットがあります。つまり涙を流すことによりこのコルチゾールが体外に輩出されるため体内の浄化・健康に繋がっていくのです。

大人になると日々の生活の中で「泣く」ということは少ないと思います。
ストレス社会の現代、心の健康維持のために、週に1度感動モノの映画、本、ドラマなど観て、『涙活』してみてはいかがでしょうか。

参考資料:Wikipedia、株式会社MRプラザ涙がもたらすストレス解消(健康)の効果より引用