妊娠・出産のみならず、女性の健康や美容に深く関わっている女性ホルモン。とくに女性ホルモンの分泌量がガクンと下がる40代後半からは、どのようにして女性ホルモンと向き合っていけばよいのか。
40代の更年期。ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れ、不調につながる。

・今まで楽しめたことが楽しめない・汗が止まらない・寝つきが悪い・イライラしたり、落ち込みが激しい

これらの症状が出始めたら、更年期のはじまりかもしれません。

しかし、これはだれにでも訪れること。焦ることはありません。
この時期、人によっては重い不調を抱え、若いときのような無理も利かなくなってきます。しかし逆に考えると、『若いときと同じようにしなくていいんだ』ととらえることもできます。物理的にも精神的にも身軽になるべきです。

●更年期は骨密度に注意を

100もの深い症状があるという更年期ですが、自覚症状にはあまり出ないけれど怖いのが、骨密度の減少。閉経とともに、年に2％ずつも減少するとされています。

「積極的に小魚や大豆製品といったカルシウム源をとるようにしましょう。またその際に、カルシウムの吸収率を高めるビタミンD（キノコ類、魚類などに含まれる）を一緒にとるとより効果的です」

そして1日20分でいいので、足腰を使うよう心がけて。
「運動が刺激になって骨の新陳代謝が活発になるだけでなく、全身の血行もよくなり、気分も上がります」

●ホルモンの減少は、女性の体を守る手段

このように女性ホルモンの減少に振り回されがちな40代後半以降ですが、しかし、これも女性の体を守るひとつの手段といいます。

「女性ホルモンが多いままだと、乳がんや子宮体がんなどのリスクが高まる要因にもなります。更年期はつらくても、この時期を抜ければ必ずホルモンは安定して、体も心もウンとラクになり、新しい自分に出合うでしょう。ホルモンに振り回されずにイキイキとすごせる日がすぐきますので、気負いすぎず乗りきりましょう」

（扶桑社　より引用）