2018.05.22

「紫外線による目への影響について」

日頃、肌への紫外線対策は日焼け止めで行っている人が多いと思いますが、目への紫外線対策は行っていますか。

肌と同じように、目に紫外線が入った場合も目はダメージを受けています。例えば、角膜に紫外線があたると角膜が炎症を起こし、強い目の痛み充血といった症状が出ることがあります。これを電気性眼炎(雪目)といいます。さらに、ダメージを受け続ければ、それは蓄積され目の細胞を破壊してしまいます。これが、白内障などの病気につながることがあります。
白内障は眼球の中の「水晶体」が濁ってくる病気で、進行するにつれ見えにくくなる病気です。水晶体はカメラのレンズのようなもので、本来透明で光をよく通すのですが、遺伝や加齢など、色々な影響を受けて少しずつ白く濁っていきます。紫外線も水晶体に影響を与える原因の一つです。 ひとくちに白内障といってもその程度は様々です。

最初から水晶体全体が同じように、濁ってくることはまれで、白内障の初期にはたいてい、濁っている部分と透明な部分が混在しています。そして、白内障による濁りが水晶体の端の部分にあるか、中央部分にあるかでも自覚症状は異なってきます。
このような病気を予防するために、紫外線が目に入ることを防ぎましょう。
それには、サングラスやコンタクトレンズ、帽子等の利用が有効的です。

サングラスやコンタクトレンズを選ぶ際に、紫外線をカットできるものを選ぶことは当然ですが、人間の瞳は色の濃さに比例して瞳孔が開きます。色が濃いものを使用するとより多くの紫外線が瞳に侵入することがありますので、色は薄いものを選びましょう。

また、サングラスは、正面からの紫外線には有効ですが、側面から入り込む紫外線は防ぎきれません。しかも、サングラスと肌とのすき間から入った紫外線が角膜周辺で屈折し、集中することで、より大きなダメージを瞳に与えてしまいます。サングラスを選ぶときは、上方や横からの紫外線を考慮して、レンズの大きいもの、目を覆うようにピッタリとガードするタイプのものが良いでしょう。

帽子はつばの幅が広いものが効果的です。側面にスキマがあるサングラスしか持っていなくても、つばの広の帽子を一緒にかぶれば側面から入ってくる紫外線を防ぐことができます。

紫外線の影響は日焼け止めだけでは防ぎきれません。よりしっかりと紫外線から身を守るなら、目から入る紫外線も気にかけてみましょう。

                   エイジングケアアカデミーより引用