「内視鏡検査前処置:注射について」

食道や胃腸を詳しく観察するうえで、食道や胃腸の蠕動運動が観察の妨げとなることがあります。そのため、ブスコパンやグルカゴンといった鎮痙剤(消化管の蠕動を抑制する薬)を検査前に注射します。
・胃腸の中にガスができた泡の除去
・胃腸の粘液の除去
・胃腸の運動を抑制
ブスコパンの副作用
口渇 便秘 眼の調節障害 心悸亢進 鼓腸
抗コリン薬(ブスコパン)は、緑内障、心疾患(不整脈、狭心症、心筋梗塞など)、前立腺肥大のある患者さんには使用禁忌です。グルカゴン(グルカゴンGノボ)は、糖尿病、褐色細胞腫の患者さんには使用禁忌です。内視鏡検査前に、緑内障、心疾患(不整脈、狭心症、心筋梗塞など)、前立腺肥大の有無を患者さん本人に確認することが重要です。