2017.5.30

「梅雨だる」の原因と対策  

 

もうすぐ梅雨に入ります。この時期になると、何となくカラダがだるい、肩がこるといった「梅雨だる」を訴える方が多く、そこで原因と対策を知って、梅雨だるを解消していきましょう!  

 

「梅雨だる」の原因                                   

低気圧が続く 梅雨のこの時期、大気は低気圧配置になり、身体は副交感神経が優位に働くようになります。副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経ですので、身体がお休みモードになって、「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。また、低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症物質(発痛物質)の分泌が多くなり、肩こり、偏頭痛などがひどくなる場合があります。 

気温の寒暖差 この時期は、雨で気温がぐっと下がったかと思うと、翌日は真夏のような暑さになったり、同じ一日でも朝夕は冷え込んだりと、気温差の激しい時期でもあります。このような気温差は、身体にとってストレス・ダメージとなり、疲れやすくなってしまうのです。               

湿邪(しつじゃ) 「湿邪」とは、体内の余分な水分が引き金となって消化器系に影響をおよぼし、だるさや食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のこと。湿度が高く、身体の代謝も落ちがちなこの時期にかかりやすくなります。                                

「梅雨だる」の解消方法  

起きているときに交換神経が、休んでいるときに副交感神経が優位に働くよう、生体リズムを整える様な生活習慣を心がけましょう。                       

1)朝起きたらカーテンを開けて光りを浴び、体内時計をリセット

2)きちんと朝食をとって活動モードに

3)日中は意識して活動的に

4)ウオーキング、ジョギング、雨ならストレッチなどの軽めの運動を習慣に

5)夜はぬるめのお湯にゆっくりつかり心身をリラックス

6)睡眠は充分に

冷えに注意!こまめな体温調節を

オフィスや電車などの冷房で寒さを感じたら、薄手のカーディガンやストールを常に携帯し、羽織るようにしましょう。暑いとき、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもった状態になります。エアコンをつける時は、ドライ機能を使うと良いでしょう。

加熱を中心に!栄養バランスの良い食事

冷たいものや生ものの摂りすぎは「湿邪」につながってしまうので注意し、食品が傷みやすい時期でもありますので、できるだけ火を通して温めて食べることをおすすめします。 疲れを溜めないために、魚・鶏肉・豚肉・大豆・乳製品などから良質なたんぱくをとり、活動のエネルギーとなる炭水化物や調子を整えるビタミン・ミネラルもバランス良く、充分にとるようにしましょう。特にたんぱく質の不足は免疫力の低下にもつながり、梅雨だるからの夏バテの負のスパイラルに入ってしまうので、注意が必要です。生活習慣を整えて、みんなで健康に梅雨を乗り切りましょう。

 

女性の6割が体調不良。「梅雨だる」の原因と対策コラムより