2017.5.16

「健康食品の摂取の仕方」

最近、自動販売機でも見かけるようになった「体脂肪が気になる人」向けの特定保健用食品(トクホ)のお茶。痩せそうだから、と何気なく飲んでいないでしょうか。

健康食品について、意外に多くの人が知らないことの筆頭が、「錠剤やカプセルなどの製品ではなく、お茶やヨーグルトであっても、摂取する際の目安量がある」ということです。摂取の仕方について注意を促す記事をご紹介します。

 

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トクホのお茶には、難消化デキストリンやカテキンが入ったものがありますが、表示をよく見ると、1日の目安量や飲み方はいろいろで、「1日1本350mLをいつ飲んでもいい」というものもあれば、「350mLを1日2本、なおかつ食事と一緒に飲んでください」というものや、「脂肪の多い食事をとりがちな人は食事の際に350mLを1本、体脂肪が気になる人は1日2本」というものもあります。

国立健康・栄養研究所情報センター健康食品情報研究室の千葉室長は、次のようにお話しされています。「難消化デキストリンはとりすぎると、おなかがゆるくなることがあります。また、因果関係ははっきりしていませんが、高濃度のカテキンはとりすぎると肝障害を起こす可能性があるので、表示以上の摂取は避けたほうがいいでしょう」

いつ飲むかも重要なポイントです。

「難消化デキストリンは、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑える働きがあるため、食事をとりながら飲まないと意味がありません。一方、高濃度カテキンは、カテキンが肝臓において脂肪の代謝の高進を助けてくれるため、いつ飲んでもいいと言われていますが、摂取したあとに運動をしないとあまり効果が期待できません」(千葉さん)

飲むだけで痩せると思っていた人は多いかもしれませんが、そういうわけではないようです。

「こういったお茶は、食生活や運動習慣を変えずにただ飲めばいいというものではありません。本当に痩せたいなら、生活習慣を改善するほうが早い。健康食品はあくまでも補助的なものととらえましょう」「健康食品はどんな名前がついていても食品です。それは、トクホであっても同じで、薬のような効果を期待して使うことは間違っています。あくまでも食品だということを忘れずに」(千葉さん)

 

引用: 日経gooday2017.1.10「トクホ、機能性表示 意外に知らない健康食品の注意点」より

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健康食品の種類が増えて、身近な存在になってきた、そんな今だからこそ、健康食品を取り入れるメリットデ、メリットをよく知って利用するべきだと思いました。