2017年2月22日

中国南部を中心の鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が急増している。1月の感染確認は192人でうち79人が死亡。H7N9型は2013年に中国当局が人への感染を世界で初めて確認し、去年10月以降、約300人の感染が確認され、うち約100人が死亡した。

中国当局は今冬のピークは過ぎたとしているが、今月19日にも宏西チワン族自治区で感染が確認され1人が死亡した。

現在の感染は「鳥から人」だが感染者の増加に伴い「人から人」に感染し易い性質を持つ新型インフルエンザに変異する恐れは高まっている。

人から人への新型インフルエンザと成れば、大多数の人が免疫を持たないため、世界的な大流行を引き起こす危険がある。

インフルエンザに詳しい東北大 押谷仁教授は感染者増加の理由を「感染した鳥が増えて人がウイルスに接触する機会が多くなった」とみている。

中国当局によると鳥の感染が最も深刻な地域では、生きた鳥を扱う市場のほぼ半数に感染した鳥が見つかった。だが、H7N9型に感染した鳥は死なず、感染がどこまで広がっているのか実態を把握するのが困難という。一部の地域では、生きた鳥を扱う市場を閉鎖するなどの策は進めているが抜本的な対策は講じられていない。

主な感染地域

  • 日本(青森、新潟、北海道、宮崎で計142万羽殺処分)
  • 韓国(1901万9000羽殺処分 過去最悪)
  • その他(インド、香港、台湾など)

鳥インフルエンザは何故危険
鳥から鳥に感染するが人へ感染は極希で人から人への感染もほぼ無いとされているがA型インフルエンザは変異し易いため人から人へ感染する可能性があり危険。

死んでいる鳥には触らぬよう、また手洗い等の感染対策が望まれます。

参考資料:上毛新聞(情報:上海共同)より