2017年2月8日

鼻水・くしゃみ・目の痒み…。今年も花粉の辛い時期がやってきました。

1/31(火)気象情報会社(ウェザーニューズ)は、関東と九州の計6都県が花粉シーズンに入ったと発表しました。2月に入ると各地でスギ花粉が飛散します。花粉症は大人だけではなく子供にもあります。0~16歳の子供のうち、花粉症と親が実感している子供は、アトピー性皮膚炎の3倍以上にのぼることが分かったそうです。また、花粉症の人に起こりやすいとされている「口腔アレルギー症候群(OAS)」について聞いたところ、花粉症の子供の20.6%に、果物を食べたときの口や喉のかゆみやピリピリ感がみられたそうです。OASは花粉症の時期に悪化するため、花粉症の対策も忘れずに行うことが大切だそうです。

ロート製薬が花粉症対策の啓発を目的に実施した調査結果から、アトピー性皮膚炎や喘息の子供が減少傾向にある一方、花粉症の子供は横ばい状態だったそうです。
子供は花粉症だと思うか尋ねたところ、親が花粉症と実感している子供は21.0%で、花粉症と通年性アレルギー鼻炎の両方と合わせると31.5%だったそうです。

花粉症のアレルゲンと似た物質は果物や野菜の中にも含まれています。花粉症の患者が特定の果物や野菜などを食べると、口や唇、喉などにかゆみやピリピリ感を生じることがあります。こうしたアレルギー症状をOASと呼びます。花粉のアレルゲンと似た構造を持つアレルゲンが含まれると報告されている食べ物は、代表的なものにリンゴ・モモ・キウイ(ハンノキ、シラカバなどの花粉)、スイカ・メロン(カモガヤ、ブタクサなどの花粉)などがあるそうです。
OASの症状の有無の調査結果から、果物を食べたときに口や唇、喉にかゆみやピリピリ感・イガイガ感を感じていた子供は全体の13.5%だったそうですが、花粉症の子どもに限ると20.6%で、約1.5倍高いことが分かったそうです。花粉症の子供に症状が出たときに食べていた果物を尋ねると、「リンゴ・モモ・キウイ」50.0%、「メロン・スイカ」38.9%、「その他の果物」35.8%だったそうです。

最近は小児花粉症患者の増加や低年齢化が目立つそうです。子供の症状は鼻水や連続するくしゃみが出るというより、ぼーっとしているなど他人からは分かりづらいという特徴があるそうです。周囲の大人が注意してあげることが大切だそうです。花粉症はアレルゲンの暴露量がある一定ラインを超えると発症すると考えられているため、乳児期から花粉を回避したり、屋内への花粉の侵入を防いだりして、発症を予防することが大切だそうです。

参考資料:2月5日付 毎日新聞