2019.03.07

「世界で最も健康な国は「スペイン」…日本は?」

アメリカの大手総合情報サービス会社、ブルームバーグが公開した最新の「健康な国」指数によると、世界で最も健康な国トップ10のうち6カ国をヨーロッパの国が占めました。日本は4位でした。調査は169の国を対象に実施。平均寿命などに基づいてスコアを算出し、喫煙や肥満といったリスク要因は減点し、公衆衛生やきれいな飲料水といった環境要因も考慮に入れています。

今年発表されたランキングで最も健康な国はスペインとなりました。前年より5つも順位が上がり、前回1位のイタリアを上回りました。国際連合のデータによるとスペインは欧州連合(EU)加盟各国中、出生時の平均余命が最も長く、世界でこれより長いのは日本とスイスのみ。また、ワシントン大学の研究によれば、スペインの平均寿命は2040年までに世界で最も長くなる見込みです。

スペインの高い順位には医療システムも寄与したと考えられます。欧州医療システム政策観測所が昨年発表した資料によると、スペインでは国民に「1次医療」が無償で提供され、子どもと女性・高齢層には予防治療と急性・慢性的疾患に対する診療も行われています。過去10年間、スペインで心血管疾患とがんで死亡した人口は減少しています。「1次医療」とは、患者が医療陣と最初に対面する時に提供される基本的、一般的な医療をいいます。

食習慣も影響を及ぼしているといえます。スペイン・ナバーラ医科大学はエキストラバージンオリーブ油とナッツ類が含まれた地中海式料理が低脂肪食よりも心血管疾患の発病率を低めると伝えました。またガスパチョやパエリアなどスペイン料理が健康食に選ばれた点も影響を及ぼしたと、ブルームバーグは説明しています。

スペインのほか、欧州の国ではイタリア(2位)、アイスランド(3位)、スイス(5位)、スウェーデン(6位)、ノルウェー(9位)がトップ10に入っています。アジアでは日本(4位)、シンガポール(8位)が 10位に入りました。他は豪州(7位)、イスラエル(10位)。韓国は前年より7つ順位が上がった17位。中国も3つ上がって52位となりました。ワシントン健康統計評価機関によると、中国の平均寿命は 2040年ごろ米国を追い越すと予想されます。

一方、米州国家は相対的に順位が低く、世界銀行が低所得国に分類したキューバ(30位)の順位が米国(35位)を上回り、低所得国では唯一高い順位となりました。ブルームバーグは米国が病気の診断と治療に集中するのに対し、キューバは予防治療に集中する点などを説明しています。

前回から3つ順位を上げた日本はシンガポールを抑えて、アジアで最も健康な国となりました。魚や米を使う和食が、日本を世界有数の平均寿命の長い国にしています。

 

auwebポータブルより引用