2019.3.4

「耳の健康」

3月3日は日本耳鼻咽喉科学会が定める「耳の日」でした。耳は、私たちが生活をしていく上で外部から音の情報を得るための大切な器官です。この機会に、耳の健康について定期的にチェックするよう心がけていきましょう。耳の健康維持については、「聞こえ」が悪くなったり、症状が出るまで、あまり気にしない人が多いのではないでしょうか? 耳の病気には、ある日突然原因不明で片耳が聞こえなくなる「突発性難聴」や、耳の奥に炎症を起こす「中耳炎」、「内耳炎」など、早めに治療しないと「聞こえ」のレベルが下がったままになるものもあります。

 

■耳の掃除を正しくできていますか?

耳を掃除するときには、つぎの点に注意して行いましょう。耳の掃除の目安として、2~3週間に1回程度にしましょう。なお、耳垢には皮膚を保護したり、虫の侵入を防ぐ役割もあるので、掃除し過ぎないことも大切です。耳の掃除には耳掻きや綿棒を使いましょう。マッチ棒や爪楊枝など耳掃除用でない物は、使うと外耳(がいじ)道(どう)を傷つけてしまいます。 使用後の耳掻きは、アルコールが含まれたウェットティッシュで拭くなどして清潔に保管しましょう。ペン立てに挿して置くなどすると雑菌が繁殖して不衛生になります。

 

■「聞こえ」を悪くする生活に注意しよう

耳の病気がなくても、大きな音を長時間、聞き続けることや、疲労や過度のストレスにより聴力がダウンする場合があります。正常な「聞こえ」を保つには、次の点に注意しましょう。

・大きな音がする場所やヘッドホンの大音量は避ける

・疲労やストレスを溜めない

・良質な睡眠(休養)をとる

・年に1回は「聴力検査」を受ける

・適度な運動、バランスの良い食生活を続ける

 

■「耳の健康」を考えた食生活

耳の健康を保つには、ビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、ほうれん草、海草類などを摂り、ストレスや疲労を溜めないような食生活を心がけましょう。また、耳の複雑な骨の構造を維持するためには、鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムの補給も必要です。

 

全国健康保険協会より引用