2019.01.23

「アレルギーについて」

花粉症などのアレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンは食べ物や化学物質などみなさまの生活環境の中に、ごくふつうに存在しています。また、花粉症の発症には環境因子に加え、個人の体質も大きく影響してきます。環境の変化やライフスタイルの多様化がめまぐるしい現代においてはその影響もなおさらです。 アレルギー患者数は日本人の約2人に1人、推定6000万人にものぼります。 花粉症の患者数も同様に増え続けており、近年では発症傾向にも変化が見られます。以前は成人の患者が多くみられましたが、近年、小児期からの発症も増えてきています。 また、春のスギ・ヒノキ花粉以外にも、イネ、ブタクサ、ハンノキなど、アレルギー症状を引き起こす花粉は一年中飛散しています。

このようにアレルギーの有病率が年々高まる中、その対策は発症してからのアレルギーケアだけでなく、日頃から生活環境の改善を心がけていくことが重要になってきているのです。 花粉症などのアレルギーはどのように発症するのか。それは免疫バランスのくずれが原因となります。   ヒトの免疫システムには、司令塔の役目をするTh1(主として感染に働くT細胞)とTh2(主としてアレルギーに働くT細胞)、Treg(主として免疫調節に働くT細胞)が関わっているといわれています。これらのT細胞は互いにバランスをとりながら免疫をコントロールしています。しかし環境や生活習慣によって、Th2が過剰になったりTregが弱まったりすると、免疫バランスがくずれ、アレルギーが発症してしまいます。つまり、アレルギー対策のポイントは、免疫バランスを整えることだといえそうです。                                                                        摂取する食べ物の報告では、4歳から15歳までのアトピー性皮膚炎患者20名を対象に、「L-92乳酸菌」を8週間摂取してもらい、その経過を比較したデータもあります。「L-92乳酸菌」を摂ることで重症度が低下し、皮膚のかゆみや皮膚症状が改善してきている、また、ステロイド軟膏の使用量が減ったことなども報告されています。                           また、甜茶(てんちゃ)などほかの飲み物でも花粉症状が軽減したとの報告もあります。

以上のように、生活習慣の改善と摂取する食べ物や飲み物を考えることで症状を改善していくことが可能な病気でもあります。ぜひ早めの対策をしていきましょう。

カルピス健康情報より引用