2018.10.13

「毎月13日は、『一汁三菜の日』」

 

一汁三菜は、「ごはん」と「漬け物」のほかに、「汁物1品」、「おかず3品(主菜1品、副菜2品)」で構成されている献立のことで、日本の食卓に伝統的に根付いている食事スタイルです。

平安時代には、「一汁三菜」という言葉は文献には出てこないものの、絵巻物の食事風景にはあり、武家や平民には、食事は1人ずつのお膳があり、庶民の食事の形態としてあったと考えられています。

「一汁三菜の日」を制定したのは、和食の食材メーカーの6社(フジッコ株式会社・ニコニコのり株式会社・キング醸造株式会社・株式会社はくばく・株式会社ますやみそ・マルトモ株式会社)です。13の読み方が「いちじゅうさんさい」に似ていることから、毎月13日をその日としました。

食育は未来の子供たちをつくるのに大切なので、栄養がバランスよく摂れる和食の基本スタイルである「一汁三菜」を未来につないでいこうというのが制定の目的だそうです。2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことがきっかけとなり、記念日の制定を進め、2016年7月に「日本記念日協会」に登録された新しい記念日です。

一汁三菜は、どのようなところが優れているのでしょうか。

〇ご飯でエネルギー源となる炭水化物を、汁もので水分を、おかずでその他の栄養をバランスよくとることができます。

〇一人ずつ食事を盛り付けるので、食べる量がわかり食べ過ぎを防ぐことができます。

〇栄養バランスのよい食事は、多くの栄養素がお腹のなかで混ざり合うことになり、その結果、消化や吸収がよくなったり、余分な脂肪や糖分、塩分を排出したりという相乗効果も期待できます。

 

「一汁三菜」は、健康やダイエットにも良いとされているので、無理なダイエットをしている人は、まずは、「一汁三菜」の昔ながらの日本食を心がけてみると、健康的に痩せることができるかもしれません。気を付けるのは、3種のおかずの食材や調理法が重ならないようにすることです。

一汁三菜の日は、日本の食文化を見直す良い機会だと思います。毎回の献立は考えるのも作るのも大変かと思いますが、1日1食でも、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

出典:「うま味レシピ 一汁三菜」