2018.09.08

「地震後の火災を防ぐために」

北海道で発生した震度6強の地震の影響で、北海道内では一時295万軒が停電となっていました。総務省消防庁は、公式ツイッターで、地震後の火災を防ぐために「自宅を離れるときは、ブレーカーを落としてください」と呼びかけています。

停電している地域のみなさま。自宅を離れるときは、ブレーカーを落としてください。 給電が再開されたら、電気機器やコードが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないか、十分に確認してからブレーカーを戻してください。地震後の火災は防げる災害です。(9:54  2018年9月6日)』

総務省消防庁が注意喚起をしているのは、大規模な地震などに伴う停電が復旧し、通電が再開される際に発生する「通電火災」です。この火災が注目されたのは1995年の阪神・淡路大震災の時でした。神戸市役所のホームページによると、阪神・淡路大震災では神戸市内で157件の建物火災が発生しましたが、原因が特定できた55件のうち35件が電気火災と最も多く、そのうち33件が通電火災だったといいます。

通電火災は、電気ストーブや観賞魚用ヒーター、オーブントースター等の電熱器具を使用中に地震が起こると、揺れの影響で可燃物がヒーター部分に接触した状況になることがあり、停電から復旧した際に、それらの器具が再度通電することによって、可燃物が過熱されて出火に至ります。これらの電熱器具には、過熱防止のサーモスタットや転倒時OFFスイッチ等の安全装置が設置されていますが、地震時の室内の状況によっては落下物等により正常に作動しないことがあります。

また、揺れの影響で配線被覆が傷付き、復旧した際に配線がショートして付近のほこりに着火したり、漏れたガスに引火して火事になった事例もあります。

そして、通電火災の一番の怖さは、地震発生とともに出火するのではなく、避難後に誰もいなくなった室内から時間差で出火するところにあります。このため、発見、初期消火が遅れ、散乱した室内の状況も影響し、あっという間に火災が拡大してしまうのです。

他にも、「台風21号後の関西の停電地域で、少なくとも3件ロウソクからと思われる火災が発生しています。もし手元にあればLED懐中電灯などのご使用を」とロウソクを照明として利用しないようツイッター上で注意喚起しています。消防庁公式ツイッターのこうした投稿は、消防大学校消防研究センターが公表している内容に基づくものです。

消防庁のツイートにあるように「地震後の火災は防げる災害」ではあります。 災害時に冷静に行動するのは難しいですが、心にとめておいておきたいです。