2018.06.04

「セクハラ(SEXUAL HARASSMENT)」

 

新聞やテレビの報道でこの4文字を見ない日はない気がする。1989年の流行語大賞に選ばれた「セクハラ」だ。社会がこれまで以上にセクハラに目を向けて、女性が泣き寝入りをしない時代になった。

アメリカ・ハリウッド映画界の大物プロデューサーの疑惑は暴行容疑で逮捕、訴追されるまでに発展した。被害者が次々に性被害を告発する「#Me Too(私も)」運動が世界に広がるきっかけにもなった。

国の騒動では財務省の福田淳一事務次官は女性記者に「胸触っていい」など繰り返したという。当初、福田氏はセクハラ発言を否定し、麻生財務大臣もセクハラを受けた女性に名乗り出るよう心無い言葉を連呼していたが、結局、与論に押され福田氏は辞任した。

東京・狛江市の高橋都彦市長は4人の女性職員のお尻触ったと4人から抗議文を突き付けられ、しぶしぶ辞職する事態に。

県内でもみなかみ町の前田町長のセクハラの疑惑が浮上した。前田氏の問題が発覚して1か月。無理やりキスした事実を認め「捜査にも勿論協力するつもり」とコメントした。この間、町議会が辞職勧告決議案を全会一致で可決したが「重く受け止める」と述べただけだった。昨秋の町議選で自ら「町民の生活が第一」と訴え当選したことを忘れてはいけない。町民から選ばれた議員の行動は非常に重いことを指摘しておきたい。

女性の被害届を受理した捜査は最優先にしてほしい。長引けば長引くほど女性への精神的負担が増すことを知ってほしい。
次々と問題が明らかになり、多くの人が失望しているだろう。
男性諸君、チョットした心お弛みから人生を棒に振らない様、気を付けたいものだ。
それにしてもセクハラ基準が曖昧だ。人として信頼関係を築いていれば心地よいボディタッチはいいと思う。
そこで一句。
「パワハラだ 助平ジジイと 嫁は呼ぶ」
「セクハラよ その手その口 その目つき」

上毛新聞 三山春秋より一部引用