2018.2.3

「足は第2の心臓?」

足は「第2の心臓」といわれます。ひとくちに「足」といっても、足先やふくらはぎ、ひざ、太もも…など、部位はさまざまです。「足は第2の心臓」という表現そのものに明確な定義があるわけではありませんが一般的には「ふくらはぎ」を指すことが多いようです。

私たちの血液は動脈と静脈を通って全身を循環しています。心臓から送り出される新鮮な血液は、動脈を通り全身の各器官に酸素や栄養を届けています。この動脈を通る血液は心臓のポンプ作用のおかげで力強く全身に送り出されます。 全身へ送られた血液は各器官から二酸化炭素や老廃物を吸収し、毛細血管と静脈を通り心臓に戻ってきます。しかし、このとき静脈を通る血液は、動脈に比べ心臓に押し返される力が弱くなっています。それでも、動脈の流れの影響を受けて押されたり、呼吸によって圧力がかかる作用で押し出されたりするため、心臓に近い血液であれば、問題なく心臓に戻ってきます。  また、心臓より上方の血液は、重力により心臓に戻ってくることができます。ところが、とくに下半身の血液というのは、心臓から遠いうえに心臓よりも下方を流れていますから心臓に戻る力が弱くなってしまいます。 この血液を押し出す力をアシストするのが、静脈の逆流を防ぐ「弁」と、ふくらはぎが持つポンプ機能です。
筋肉が収縮すると、その圧力で血液が心臓に送り出され、反対に筋肉が緩むと、弁が閉じて血液の逆流を防ぎます。このような働きのおかげで、血液のスムーズな循環が保たれているのです。

ふくらはぎのポンプ機能が衰えると、当然ですが、血液を心臓に戻す力が弱まります。
そうすると、血液が下肢の静脈にとどまり、静脈内部の圧力が高まって、拡張してしまいます。 その結果、弁の機能は低下し、血液が逆流します。 血液が逆流すると、今度は血液内の水分が細胞にたまり、むくみの症状がでてきます。 また、このような状態を放置すると、静脈瘤や、皮膚の色素沈着、皮膚潰瘍などの病気に至る可能性もあります。

ふくらはぎのポンプ機能を衰えさせないためには、長時間同じ姿勢でいない、「肥満」に注意する、ふくらはぎの運動を行う、ふくらはぎの筋肉を意識して使うことも大切です。とくに、ふくらはぎの筋肉を使うつま先立ちはおすすめです。
つま先立ちをした状態でかかとを上下するなどの動きを加えると、さらに良いでしょう

・goo ニュースより引用