2017.8.17

「検尿の必要性」

 

尿は体の健康状態を示す重要なサインです。尿沈査により腎臓や尿路系の病気の種類や
部位を推測することが出来ます。
尿沈渣(にょうちんさ)とは尿を遠心分離機にかけたとき沈殿してくる赤血球や白血球
、細胞、結晶成分などの固形成分のことを言います。これらを顕微鏡で観察し、腎臓などの異常の診断や病状の経過観察を行います。この検査は定性検査(試験紙検査)で尿たんぱくや尿糖、尿潜血が陽性(+)と出たときに行われます。
尿沈渣でわかること
腎臓や尿路系の病気の診断に重要です。尿が腎臓で作られ尿路や膀胱を通過して排出される間に剥がれ落ちたりして混入するものを調べることで腎臓や尿路系の病気の種類や部位
を推測することが出来ます。健康な人でも赤血球やその他の固形物がごくわずかは見られますが、数が多い場合にどこにどのような異常があるかがわかります。赤血球や白血球は
出血があると考えられ、白血球が多い時には炎症が起こっていると考えられます。上皮細胞は粘膜などをつくっている細胞で、炎症があると剥がれ落ちて尿中に増えます。円柱細胞は腎臓の尿細管を鋳型にしてできたもので、尿細管に異常があると考えられます。結晶は尿酸などの成分が多いために固まってできます。
尿沈渣で以下の成分が多い時に考えられる病気は
<赤血球>:膀胱炎、尿道炎、急性糸球体腎炎、腎盂腎炎、腎結石、腎腫瘍など
<白血球>:膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎など
<円柱細胞>:慢性腎炎、糸球体腎炎、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群など
<上皮細胞>:膀胱炎、尿道炎など
<結晶成分>:腎結石、急性肝炎、閉塞性黄疸、痛風など
検査で異常が認められた時は、正確な診断のために必ず再検査を行い再び異常値が出た場合は必ず専門医(腎臓内科、泌尿器科)を受診して、血液検査や超音波検査など詳しい検査を行いましょう。

メディカルチェックアップより