2017.04.25

「日本にも影響のある黄砂」

春先に中国大陸から飛来する黄砂。洗濯物や車などを汚すだけでなく、気管支まで入り込み、花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状を悪化させることが分かってきました。呼吸器にアレルギーがある人は気象情報に注意し、黄砂の飛来があった日には外出を控えるなどの対策が必要です。

黄砂はゴビ砂漠などの砂が強風で巻き上げられ、上空の偏西風に乗って日本まで飛んで来ます。毎年2月下旬〜5月に発生することが多く、日本では関西以西を中心に全国各地で年に30日ほど観測されます。粒子が小さいほど遠くまで飛び、日本に飛んでくる黄砂は直径4マイクロメートル程度と、気管支にまで入り込みやすいサイズが多くなります。

富山大と京都大が共同で実施した調査では、2005〜09年の2〜4月、富山県内の8つの基幹病院にぜんそく発作で入院した1〜15歳の子ども620人を調べたところ、黄砂が観測されてから1週間以内は、通常の日より入院するリスクが約1・8倍に上昇することが明らかになりました。

黄砂がアレルギー症状に影響を及ぼすメカニズムはまだはっきりしていませんが、飛来の途中で付いた大気汚染物質やカビが影響している可能性があります。予防するには、黄砂が飛散する日はなるべく外出を控え、外出する場合はマスクを着けるなど、生活の中で黄砂を吸い込まないことが大切です。

気象庁は、国内59地点で黄砂を観測しています。ホームページの防災情報の項目に黄砂情報を伝えるページを設けており、観測した地点を地図で示す実況図と、3日後までの飛来可能性を示す予測図を掲載しています。国内で広範囲にわたり濃い黄砂を観測したり、予測したりした場合は「黄砂に関する気象情報」を発表して注意喚起をしています。

 

中日新聞より引用