長寿で有名になったギンさん。実は脳にはアミロイド斑が出来ていたのだそうです。アミロイド斑はアルツハイマー病患者に多くみられるもの。
それにも関わらず、彼女はアルツハイマー病を発症しませんでした。これはなぜでしょうか?

実は、ギンさんは生前、魚を好んで食べていたそうです。その結果、ギンさんはアルツハイマー病になることなく元気に生活ができました。彼女の脳を救ったのは、魚に含まれるDHAだったのです。

脳内にアミロイド班が出来るとそれを処理しようと免疫細胞が働き始めます。すると、免疫細胞はアミロイド班だけでなく、正常な神経細胞も攻撃してしまいます。そして、脳の神経細胞が炎症を起こします。ところが、DHAはそれを修復する力を持っているということが分かったのです。

調査の結果、魚を1日80g食べていた人は発症し、1日120g食べていた人は発症しておらず、発症しても1/5程度だということも分かりました。

脳血管性の認知症患者13人、アルツハイマー病の患者5人に、6ヶ月間脳の循環改善薬とDHA(1日に700mg~1400mg)を経口投与し、患者の病状変化をみるという調査が行われました。その結果、脳血管性認知症の13人中10人は、生活意欲が高まったり妄想が減少し、アルツハイマー病の5人は意欲・対人関係・落ち着きがやや改善したのです。

また、知的機能の簡易検査結果では、DHAを与えなかった患者は徐々に低下したのに対し、投与した患者は計算力や判断力に改善傾向がみられました。1人が脂肪の過剰摂取で腹痛を起こした以外に、副作用はなかったそうです。

DHAは脳を守る脂肪酸です。不足すると、うつ病の原因にも。人間は体内でDHAやEPAを作れません。魚を食べることはとても大切なことです。

                       (  認知症サプリナビより引用 )