目が重い、痛い、かすむ、ショボショボする、まぶたがピクピクするなどの目に慢性的な疲労を感じることを疲れ目といいます。症状が重いときは眼精疲労とも呼ばれ、頭痛や首、肩のこりなど目以外の症状をともなうこともあります。

 

日常生活から考えられる原因

・デスクワークによる目の酷使

パソコンや携帯電話の画面を長時間見続けたり、手元で細かい作業を行っていると、目のピント調節を行っている毛様体筋が疲弊し、目に疲れが出ます。

・度の合わないメガネやコンタクトレンズ

自分に合ってないメガネやコンタクトレンズをしていると、毛様体筋が無理にピントを合わせようとして、目に疲れが出やすくなります。

・老眼

目線を近くから遠くにうつそうとするとぼやけて見えるという症状が出始めたら、老眼の可能性があります。老眼は40歳前後から始まる目の老化で、ピントを合わせようとする力が衰え、小さな文字を長時間読むようなことが続くと目が疲れやすくなります。

・自律神経の乱れによる血流の悪化

ストレスや睡眠不足などで自律神経が乱れると、目の筋肉が緊張したり、涙の分泌量が減ることがあります。その結果、目の血流が悪化したり、目も乾きやすくなり疲れ目を招くことになります。

 

日常生活でできる予防法

長時間にわたってモニターを凝視する仕事では、1時間ごとに約15分は目を休めて、目の疲れをとる体操やマッサージをしましょう。また、蒸しタオルをまぶたの上にのせて、目を休めるとスッキリとします。遠視の場合は、たまに遠くを眺めるのも効果的です。

パソコンやテレビの画面と、目の距離は40cm以上離すようにしましょう。またこれらの画面が自分の目より上の位置にあると上目使いの状態になり、より一層目が疲れやすくなります。画面が目線より下の位置になるように、椅子の高さや配置などを調節しましょう。

室内の乾燥は疲れ目の大きな原因になります。目の乾燥を防ぐために加湿器や濡れタオルを干して、室内の湿度を適度に調節しましょう。また、エアコンの風が直接目にあたらないように、送風口の向きを変えるなどの工夫もしましょう。

室内が暗いと目が疲れやすくなります。とくに読書をしたり細かい作業をするときは部屋全体を明るめにするか、部分照明を活用しましょう。またパソコンを使うときは読書のときよりも少し暗い室内照明のほうが目が疲れにくくなります。さらに、外の光がパソコンのモニターに映りこまないようにカーテンなどで遮光しましょう。

仕事や勉強に集中すると、一点を凝視することになり、目を知らず知らずのうちに酷使しています。意識的にまばたきの回数を多くして、涙の分泌を増やしましょう。

目の健康に良いとされるビタミンA、C、E、B群を積極的にとりましょう。トマト、かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜やキウイ、いちごなどの果物、アーモンド、牛レバー、豚肉やまぐろの刺身などが良いでしょう。

(タケダ健康サイトより引用)