2017.6.29

「乳癌」

乳房には母乳をつくる「小葉」と母乳を乳頭まで運ぶ「乳管」からなる「乳腺組織」があり、それらを間質組織で支えている。この乳腺組織に発生するのが乳癌です。

 

乳腺を正面から見て。乳頭を中心に上下、左右の4つに分割すると、最も乳癌のできやすいのは脇下に近い「外側上部」で約半数を占め、次に多いのが鎖骨に近い「内側上部」だ。

乳癌は乳管内にとどまっている「非浸潤癌」と乳腺の外側まで広がる「浸潤癌」に大別され、非浸潤癌は早期の手術で治る可能性が高い。浸潤癌でも大きさが2センチ以下なら治療で8割以上が治るとされている。しかし、非浸潤癌でも放置すると腋窩リンパ節に入り込み浸潤癌となり肝、肺、骨へと転移する。

病期は乳癌の大きさ、リンパ節転移、他の臓器へ転移により0~Ⅳ期に区別される。

乳癌の特徴の1つは他の癌と比べると増殖速度が比較的ゆっくりの場合が多く、乳癌

が発生してシコリとして確認されるまで数年かかる。

主な症状はシコリ、分泌物、ただれであり、その早期発見は普段から自分の乳房を触診したり、鏡で乳房を観察することである。乳房内で癌が増殖すると乳腺組織が腫れてシコリ、癌細胞から出血すると乳頭から血液の混じった黄色や茶褐色の分泌物が出る。    浸潤癌の場合は皮膚ひきつれ、乳頭の陥没が見られることがあり、触れると硬く、痛みも生じる。

乳癌の症状はシコリが代表的だが、シコリをつくらないタイプの乳癌もある「炎症性乳腺癌」で皮膚が赤く腫れただれていく。こうした癌は乳腺症、乳腺炎、線維腺腫などの良性病変との区別が難しいこともある。

小林麻央さんの乳癌の場合

2014.2 乳がん検診で癌の疑いあり

再検査で長男の授乳中のためのシコリで問題無いと診断

ブログで(別な診療機関も受診すればよかった)

2014.10腋窩リンパ節に転移、生検で乳癌と診断。

何故、全摘手術しなかったのか。

(乳房を残したかったのか、手遅れだったのか)

2016.10ステージⅣと公表

2017.5 顎の骨に転移

2017.6.22 海老蔵さんに「愛している」と告げ天国へ

最後まで希望を捨てず戦い続けた麻央さんは素敵でした。

監修:がん研有明病院乳腺センター より引用