膀胱癌

 

膀胱癌の患者さんは年々増加の傾向にあり、男女比では女性より男性に多く、女性の約3倍多いといわれています。多くは50歳以上に発生しますが、若年者にもときにみられます。

その発生機序についてはまだ十分にはわかっていませんが、最近遺伝子レベルでの変化が明らかにされつつあります。 危険因子として、喫煙があげられ、喫煙者は非喫煙者に比べて4倍程度発生率が高いといわれています。また芳香族アミンなどの染料と膀胱癌との関係も深く、このような化学物質を扱う職業の人に好発することが有ります。

初期症状として多くみられるのは血尿です。肉眼で確認できる血尿(肉眼的血尿)のこともあれば、顕微鏡ではじめて確認できる程度の血尿(顕微鏡的血尿)のこともあります。

血尿は痛みなどを伴わない場合が多く、初期では突然出現し、自然に消失します。

腫瘍が進行してくると、頻尿、排尿痛、残尿感などの自覚症状を伴ってきます。 診断はエコー検査や膀胱内の内視鏡検査で行っていきます。

早期のものであれば内視鏡手術での治療が可能であり、このような患者さんに対して連携している病院をご紹介いたします。